第8週 6月9日 里山と森林


歴史的・地域的に見て人との関わり合いのない森林は存在しない。従来から人と森との関係は切っても切れない関係で結ばれ、人と森の関係を表す言葉として奥山林と里山林が使われてきた。その中でも里山林はその地域の人の生活により近い存在として歴史的に位置づけられてきた。しかしながら、その関係が近年希薄になり、消失しつつある。従来の奥山林と里山林の利用、利用が減った(アンダーユース)場合の生態系の変化、将来に向けた解決の方策などを解説する。大久保達弘(農学部 教授)