第5週 5月19日 里山の地学

里山の自然景観は,そこに住む人々の暮らしとともに,その土地に固有な地質ならびに土地を形成する岩石特性などの影響を受けて形作られてきました。とくに大谷石や深岩石,芦野石や茂木石と呼ばれる栃木のローカルな石をストーンハウスとして活用し,また石蔵や石塀,門柱や石屋根などに広く利用しています。これら地元の石を活用する技術や歴史は”とちぎの石の文化”とも呼べるものです。これらの石の文化を解説し,また里山を形づくる特徴的な地質景観を紹介します。相田吉昭(農学部 教授)