このページは、「流域圏の里山科学」の講義を担当する宇都宮大学教員によって運営されています。 我が国で伝統的に維持管理されてきた里山が、持続可能な発展を実現するための日本モデルとして改めて注目されています。しかし一方で、農業のグローバル化、農林水産業の近代化、農業従事者の高齢化等によって、里山と人の共生を可能にしてきた先人の知恵の継承はますます困難になりつつあります。本講義は、宇都宮大学農学部と国連大学高等研究所の研究協力によって発足した、那珂川流域圏の里山を対象とした研究プロジェクト、「国連ミレニアム生態系評価・サブグローバルアセスメント」を契機として開講されるものです。講義では、研究プロジェクトを通じて得られた知見を基に、里山の現状と将来あるべき姿について、科学的なアプローチによって示すことを目標にしています。