第12週 7月07日 里山のバイオマスエネルギー利用

「里山」とは元々農村集落(里)に必要とされる肥料・燃料採取林(農用林)を指す言葉であり、食料とエネルギーを自給自足で賄う循環型社会であったが、近年では里と山との関係が希薄となり、化学肥料の利用や電気、ガス、化石燃料など外部からのエネルギーの供給により、里山資源の循環利用の環が断ち切れている。そのような中、ペレットや、チップによるガス化発電など新しい形の里山(木質)のバイオマスエネルギー利用の取り組みが那珂川流域においても開始されている。本講義ではそれらの取り組みについて紹介する。(有賀一広 農学部准教授)